文星芸術大学 彫刻専攻なになに?彫刻専攻Blog
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卒業生インタビュー 加藤有造 09:51

 

卒業制作作品「突破」が最優秀賞となった加藤君

作品

管理人「卒業制作おつかれさまでした。まずは卒業制作学外展、学内展を終えた感想を聞かせてください。」


加藤「まず率直な感想としてはやっぱり作品の評判が思った以上に良くて単純に嬉しかった。実は今回の作品は
9月に新制作展に出品していた作品なんですが、その時はその展覧会の先生方や、先輩からはとても評価が低くて、酷い反応だったのでかなり自身をなくしていました。なので、卒展ももうどうでもいいやという気分で出品していました。そしたら、学外展で最優秀賞なんてもらっちゃって。それから展示期間中に専門家の方だけでなく、そして同世代の人にもたくさん見てもらう機会を得て、学外、学内の展示でそれまでの評価とか反応と全然違っていてびっくりしました。 面白いとか勢いがあってインパクトのある作品だとか感想をもらって凄く嬉しくて。」


管理人「そうだね、よかった。展示の成果だ。展示してみるとホントに予想外の反応があったり、先生からの講評とは全然ちがう印象を持ってもらえることがあるからね。では、ちょっと専門的な話になるけど、彫刻作品として今回加藤君は人体像が宙に浮いている状態を作っていますね。先生たちも良く使うけど、彫刻用語みたいなものとして量感、ボリューム、マッスとか色んな言葉があって、なんとかドシーンとした物質感、重量感みたいなものを言い表そうとしている。つまりそれは彫刻作品の評価として重視されるポイントだと思う。宙に浮かせるっていうことはそうした量感とかを表現しにくい方法だと思うんだけど、あえてドシーンと重量感のある彫刻を否定するという様な意味合いとかはあったの?」


加藤「いや、あっそうか、そうですね。そういう風にも捉えられるんだ。全然そんなこと考えていませんでした。単純に自分の状況から、こう壁をぶち破って突き進んでいかなきゃいけないって事を考えていて、それをそのまま作った感じなんです。彫刻として空間的に人物の肉付きやニッカポッカの量を動かしたり、そういうところは意識的にコントロールして作りました。」


管理人「うんうん。そうか。量のコントロールっていう部分で作品に迫力が出てきているよね。それからなんか自分の感情を素直に人物のポーズにして作るって事がうまく形になっていったという感じなのかな。

まあそれであの壁を突き破るって発想が私にはまず無いなあと思うんだけど、それってマンガとかアニメーションの影響ってやっぱりあるんじゃないかな。床から壁を突き破って人が跳んでるなんて、ポーズも状況もドラマチックというか派手というか、普通にはありえないもんね。」


加藤「あ、フィギュアっぽいとか時々言われます。でも実際に自分はマンガとかアニメとかたくさん見るほうじゃなくて、そいういうの好きってわけでもないですけどね。でもドラゴンボールとかは見てましたっていうか見てます!」

加藤1

管理人「うちらは小さい頃から当たり前のようにアニメを見て育っているから、日本の現代美術の作品でよく謳われるアニメとかの影響みたいなことあえてコンセプトとしていなくても刷り込み的に影響は出てしまうこともあるかもしれないね。

そうだ、それから、格闘技。加藤君は高校で柔道やってたよね。その時の感覚とかも彫刻に含まれているのかな。」


加藤「そうですね。実際、柔道やってたときの人の動きとかはホントに眼に焼きついている。こう動くとこんな風に道着が動くとか、そういうこと知ってるからあえてそこを普通にはならないような感じの動きに強調したりしました。ポーズも袖吊り腰ごみって技にちょっと似ているかもしれません。」


管理人「えっ。何?ソデツリ??」


加藤「ソデツリコシゴミです。」


管理人「人と人がぶつかり合ってっていう肉体的な感覚を経験したことのある人の作品だよねやっぱり。」


加藤「そうかもしれませんね。」

と、それからいくつかの技を研究室で披露してくれました。

加藤2

普段「根性」という言葉が彼の口から良く出てくることもうなずけるほど、「根性」で
4年間自分と向き合って毎日作業を続けてきた加藤君。卒業制作はその成果が現れた力作となりました。

今回紹介できなかった作品もあったのですが、インタビューはここまで。

最後にこれからどんな作品を作りたいか尋ねると


加藤「先生とか専門家の評価と一般の人の評価にものすごいギャップがあってそれらはすごくかけ離れたものだということが、今回展示してみてやっぱりはっきりした。自分は複雑なコンセプトとか思いつかないし、言語で理論的にうまく説明できる方じゃない。一般の人の率直な評価とかすごく大切にしていきたい。専門性の高いものとそうじゃなく単純に感情的に評価されるものの間ぐらいで作っていけたらいいと思う。もちろん高い技術は必要だけれど。自分の作ったもので専門的にやっていない人にも刺激になったり、いろんな印象を受ける作品を作っていきたいです。自分の経験とか自分の感じたとこからしか表現できないから。」

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