文星芸術大学 彫刻専攻なになに?彫刻専攻Blog
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卒業生インタビュー 加藤海 09:26
 

卒業生インタビュー 加藤海

金属を使って香炉を作った加藤さん。

まずはお決まりの卒制展示を終えての感想から

 加藤海2

加藤「4年間でいろんな事を学んできて、卒業制作は金属で作ることにしたのですけど、卒制以前にちゃんと金属で作ったのが1点だから今回の作品で2点目。わからないことばっかりだったから、やってみてこうするとこうなるんだとか金属の性質とか凄くわかるようになりました。卒業制作の作品の本体も一回失敗して始めから作り直した時、一回目よりスピードも技術も上がっているのを感じられた。他にも銀粘土とか、真鍮とかそれまで使ったことの無い金属を使って勉強になった。工作上の反省点も見えてきた。」

 

管理人「今回、彫刻専攻学生の作品としては珍しく工芸的な作品を作ったけど。どういうきっかけで香炉を作ろうと思ったの?」

 

加藤「3年生の金属の課題でろうそくを中に入れる作品を作って、使えるものを作る、身近なものを作る、ということが凄くしっくり来た。この作品を作った時に始めて人にも自分が作ったものとして見せられるものができた気がした。彫刻は見るのは好きだしいいなあと思うけど、実際自分で作ってみるとなんだかピンとこない。講評で出来ているところ、できていないところを先生に指摘されても腑に落ちない感じがして…終着点が見えない感じがありました。粘土は作業のひとつひとつが作品全体の印象に影響するから作業工程もこれでいいのか良くないのか不安になってしまっていました。金属の制作では途中までえんえんと同じ作業を繰り返してほとんど無心で出来るようなところがあって、それでも形は少しずつ変っていくのが面白い。それから金属で制作をするときは自然に使うものを発想していました。すると、それが部屋に置かれる様子を想像したり、使っている人の姿を想像できることが楽しくて、それで卒業制作も使えるものを作ろうと考えました。私は部屋でお香をたくし、そういう人は結構いると思います。身近に使えそうでいいかなあと思って香炉にしました。」

 

管理人「出来上がった作品を見て、仏具みたいだと言われることがあったみたいだけど、作る前に仏具は意識していた?」

 

加藤「全然意識していませんでした。」

 

管理人「仏具みたいって言われるのは嬉しい?それとも嫌?」

 

加藤「嫌じゃないです。実家にも仏壇があるし、それを綺麗だなあと思って見てました。仏具に限らず、教会も神社も宗教的な意味合いにかかわらず、その意匠は好きです。蓮をモチーフにしているのも仏具からの影響と言うよりは形が好きということだと思います。それに地元の公園の池に生えていたり、父が昔卒業制作で取った写真を見せてもらったときに蓮の写真があって、綺麗だなあと思ったことがありました。もしかするとそういうことも影響しているのかなあ?」

 
加藤海1

管理人「これからこの作品は自分の部屋に置いて眺めていたい?」

 

加藤「もともとコンセプトを女の人が部屋に置いて楽しめるものとしているので、展示しているときやっぱり女の人からの反応が良かったので凄くそれが嬉しかった。人に見せることの面白さとか大切さを知りました。この作品に関しては上の香炉の部分と下のスタンド部分のつながりが悪い気がして、もう少しなんとかしたいので、とりあえず上のところだけはずして部屋に置きたいと思っています。今度は今回の作品より小さくて完成度の高いものを作りたいです。そして人に使ってもらっても大丈夫だなと思える完成度のものを作れるようになったら人に使って貰いたいです。漠然と不特定多数の人に使ってもらいたいと言うより、友人とか知り合いのこの人に作ると言う感じでやっていければいいと思っています。一つ作ると、ここの部分が出来ていないとか、ここはこうしたいとか、いろいろ出てくるので、すぐ次を作らなきゃいけなくなってくる。がんばらなきゃと思います。」

 

加藤海3

専攻の彫刻の枠にとらわれず、自分の感覚とスタンスをしっかりと持って作り上げた卒業制作。本人が思っている以上に、近い将来すぐに加藤さんの作品が人に使われる日が来るだろうと予感し、インタビューを終えました。

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