昨日までは溶接に関する講義と火のつけ方までの手順をやりました。
そして今日は、実際に溶接 鉄と鉄をくっつける練習をしました。
使った用具
ガスボンベ 右側:酸素 左側:アセチレン
ガスのボンベはだいたい種類によって色分けされています。
酸素はクロ アセチレンは茶 炭酸ガスは緑 プロパンガス、アルゴンガスなどグレー
危険な水素ガスなんかは真っ赤 だそうです。
クロのボンベ=酸素は病院でもこれの小型のモノなんかを良く見かけます。
工事現場にはだいたいこのアセチレン、酸素のセットがどこかにおいてあります。
で、実際このガスを使って作業をしようとする場合、バルブを開く順番とか手順が決まっているので、その手順をまず覚えます。
それから実際に材料をくっつけていきます。
シューという音がします。
酸素とアセチレンの配合がうまくいっていないと、パンッ!と小さな爆発を起こします。
始めはこの爆発にもびっくりで、体がびくっ!と縮まります。
慣れないうちは火をつけること、作業で鉄を溶かすことひとつひとつ緊張します。
でも、実際やってみると面白いもの。気がつくと1時間ぐらいあっという間に経っていて、
あ〜疲れた。と後から気がつきます。
鉄は熱の回り方などによって溶ける速度が変ってきます。
材料の大きさ、つまり大きい材料と小さい材料をつける場合、大きい材料は熱が材料全体に回ってしまって接合部分が溶けにくく、小さい材料はすぐに溶けてしまう。という具合になります。
作業の始めに溶接する部分と、あとから溶接する部分つまり余熱があるかないかなどでも材料の溶ける速度が変化します。
溶接は、母材と母材を溶かして接続するものなので、材料の両方が同時にこのトーチ(炎の大きさを調節し、材料に直接炎を当てる道具)の先で溶けることでくっつきます。
2つの材料のうち片方だけが溶けてしまうとそこに穴が出来てしまいます。
こんな時こんな風に溶けるのか、というのは実際にやってみて感覚をつかまないと出来ません。
とこれが何か作品を作るためのステップなのだろうかと思ってしまうぐらい、まるで現場作業の訓練のようですが、鉄を材料として作品を作る場合はここから始まります。
クセがあって人によって向き不向きもある材料かもしれません。
でも、日常生活で加工することのない素材が扱えるようになるとまた世界が広がります。
今までなんでもないもののように見えていたものに関心が向いたり、構造が気になったり。
さあ、まずは挑戦〜