箔講義続編です。
今日は箔を竹刀で切ってみました。
下には箔板といって桐の板に鹿の皮を張ったものを敷きます。
竹刀はその名のとおり竹でできていて、刃先はカッターで削って作ります。
この工程は難しく、先生にやっていただきました。
箔を扱う道具は静電気が起きにくいため多くが竹でできています。箔箸、砂子をまく際の筒、などなど
そして、さらに道具は常に油分などつかないように注意します。
指で触れるだけで油分はつくので竹刀も刃の部分は触ってはいけません。しっかりベビーパウダーをつけた布などで拭きます。
これは、金箔ではなく、洋金箔という銅と亜鉛の合金つまり真鍮の箔です。
縦に切ってそれから、箔板ごと90度回転させてまた縦に切り、正方形を作ります。
息を殺しての作業だったのですが、目分量ですし慣れていないもので、先生の様にきれいに正方形に切ることはできませんでした。
昨日押した銀の砂子と今日その上に洋金箔のキリ金を押したもの。
日本画の場合ドーサを用いてずっと箔押しを重ねていくのですが、銅板でしたので、後半はエポキシ系接着剤をシンナーで薄く溶いて洋金箔を押しました。
静かで繊細な作業はひとまずここまで。
ふ〜
一応箔押しの方法を知ってはいたのですが、うまく使えていなかったので、勉強になりました。
これまできらきらさせたい部分に邪道にもマニキュアなどを使うこともあったのですが、これからは本格的に箔が使えるようになりそうです。
日本画専攻様、そして月岡先生ありがとうございました。